2008年12月21日日曜日

話さない

今日の老子

知る者は、話さない。第五六章


説得力なんてなくていいんです。おしゃべりでなくていい。

この一文は、昔ながらの「沈黙は金」という教えのようですね。

それで、充分。

でも、この単純な言葉の裏側には、より深い意味があります。

老子が言いたいのは、「もしタオがどう働くのかを知っていたら、口を開いて、目の前で起きていることにちょっかいを出そうなんて、決して思わない」ということです。

ただ、そのまま放っておくのです。

それが、玄同への第一歩です。

(訳注 「玄同」とは、タオと一つになることです)


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