今日の老子
知る者は、話さない。(第五六章)
説得力なんてなくていいんです。おしゃべりでなくていい。
この一文は、昔ながらの「沈黙は金」という教えのようですね。
それで、充分。
でも、この単純な言葉の裏側には、より深い意味があります。
老子が言いたいのは、「もしタオがどう働くのかを知っていたら、口を開いて、目の前で起きていることにちょっかいを出そうなんて、決して思わない」ということです。
ただ、そのまま放っておくのです。
それが、玄同への第一歩です。
(訳注 「玄同」とは、タオと一つになることです)
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