今日の老子
賢者には,情けはない。
すべてをわらの犬のように扱う。(第五章)
「わらの犬」については、Tao Te Ching Decoded の同名の章で詳しく扱っています。
これについては「荘子」がその書の中で丁寧に説明しており、それを読むと日本の正月の輪飾りのことを思わずにはいられません。
日本の小さな神々は、どういうわけか家の隅っこ、特にトイレとか台所の隅とかが好きなようです。
そういった場所には、輪飾りをお供えし、家内安全を願います。
ひとたび正月が明けると、「荘子」が語るように、飾りは捨てられます。
それは、再生と新生を象徴するのです。
深すぎる情けは、自然な再生の成り行きを妨げます。賢者はそれを好みません。
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